5/11(土)【大盛況「新時代の教育を語り合う会 かえるナラ 今シカない!(ナラシカ)】
皆さん、こんにちは。
Teacher Aide 奈良支部長のまつのです。
前回のふにゃふにゃはいかがでしたでしょうか。
僕としては相当書いていて違和感がありました。
ただ、じんぺー君には好評だったみたいで、「『週刊ふにゃふにゃ』いこうや!」などと言われております。
まぁ、それはそうとして、本題に入りましょう。今回のテーマは「ナラシカ」の振り返りです。
ちなみにナラシカとは「新時代の教育を語り合う会 かえるナラ 今シカない!」の略称です。このタイトルロゴは奈良支部メンバーの かずは がデザインしてくれました。
かっこいいでしょ?
では、本題に入りましょう。なお、ここから先はナラシカのネタバレを含みます。見たくない方はブラウザバックを推奨します。
ってそんな人いないですよね。
ちなみに、ナラシカには日本全国から80名近くの参加がありました。本当にありがとうございました。 Teacher Aideのメンバーも、東京・茨城・京都・大阪から集まってくれました。
「ナラシカ」
スケジュール(こうしたかったという願望も含む)
11:00-11:40「内田良先生出張授業in奈教」
13:20-13:30「奈良教育大学地歌筝曲部演奏」
13:30 開会
◯第一部
13:45 内田良先生講演「学校の日常を見える化する」
13:25 斉藤ひでみ先生講演「現職教員の立場から語る 学校現場の実態 ~部活動と給特法」
13:45 まつのより報告「奈教生の実態」など
◯第二部
15:10 「部活動」「部活動以外の学校の働き方改革」「教育実習」に分かれそれぞれ議論。
16:30 全体会
17:25 閉会
と、こんな具合に計画してはいたのですが、まつのの力不足によりぐだぐだと崩れたところも大いにあります。ご迷惑をおかけしました。
内田良先生出張授業in奈教「アウトサイダーズ-半径5mの先へ-」
この企画は、ナラシカの一週間前に急遽決まったものです。
名古屋大学の学生しか受けられない内田先生の講義を聞くことのできる、めったにない機会でした。
「半径5m」とは、近い人間関係、すなわち現場のことです。その中で素晴らしい、とされることには、内部の人間よりも外部の人間の方がおかしな点に気づきやすいということでした(あってるかな)。
客観的に見ることは大事です。外部の人の方が良く見えるものがあります。思い切って、立場の違う人に話を聞くことも、大切なことではないでしょうか。
・感想
河本 大地先生(奈良教育大学・地理学)
『教育という病』という本を書いたときに、「お前は現場を知らない」とよく言われたというのは、とても共感できる。
— 河本 大地 Daichi Kohmoto (@daichizu) May 11, 2019
「現場」で「すばらしい」とされていて、疑問を感じつつも「仕方ない」からやっているという人はたくさんいる。
外から客観的にみるのも大事。
学校教育の世界だけじゃないけどね。
また、他にも内容の補足としてじんぺー君が重要な指摘をしてくれているので載せておきます。
つまり、ガードレールはあったか?とか、スピードが出にくい道になっていたか?とか、車に異常はなかったか?とか、対象を客観的に見ようとすると、問題が2者の問題でなかったというのがわかってくる、というようなお話でした。
— じんぺー@Teacher Aide (@hitsuwari5th) May 15, 2019
奈良教育大学地歌筝曲部の演奏
ナラシカの本イベントの前に、地歌筝曲部の皆さんに演奏をして頂きました。教育イベントの前にこんなアトラクションがあるものは、日本広しと雖もナラシカだけではないでしょうか。他にあったら謝ります。ごめんなさい。
ちなみに曲目は「GRADATION 風の彩(作曲:吉崎克彦)」でした。
素敵な演奏をありがとうございました。ちなみに、地歌筝曲部には奈良支部メンバーの よし子 が所属しています。そういうからくりです。共存共栄ですね。お互い頑張りましょう。
第一部 内田先生、斉藤先生、まつのより
第一部は講演会でした。
内田先生は、いつも通りエビデンスを用いた分かりやすいお話でした。
僕として、最も心に残ったのは次のことです。
「『好きだからやっているからいいんだ』は通じない」
「好きだからやっている」ことは、周りに伝播してしまう。よって、周囲の人は「やっている人に引っ張られてしまう」ことになります。
「好き」とは少し違うのですが、よかれと思ってやったことが、誰かを苦しめることがある。
教員の方々のみならず、学生である我々も気を付けていきたいものです。
続いて斉藤ひでみ先生の講演です。現職教員の立場から学校の働き方改革についてお話していただきました。
現場で①部活顧問の選択権を ②生徒の強制入部の廃止 ③勤務の割り振りの徹底 ということについて訴えられてきたということでした。
そして、「現場は変わります」と力強く話していただきました。
もちろん、斉藤ひでみ先生一人の力だけでなく、同僚の先生方、社会のご協力が大きいということでした。
昨年12月「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」が制定されたことによって、「生徒の強制入部」が廃止へ大きく動くことになり、ついに3月、生徒の強制入部が廃止されたとのお話でした。
そして、この講演のあと、なんと斉藤ひでみ先生の授業を映像で見せていただきました。
講演会での穏やかな話し方とは一転、ものすごいハイテンションで、機関銃、いや、機関砲、いうなればマシンキャノンのごとく授業をされていました(笑)
会場にはどよめきが広がっていました。
沖縄でも見せてもらえるのでしょうか…(笑)
斉藤ひでみ先生 @kimamanigo0815 の授業衝撃過ぎた笑
— じんぺー@Teacher Aide (@hitsuwari5th) May 11, 2019
たぶんこの会のハイライト#ナラシカ
衝撃でした(笑)50分受けてみたかったですね。
さて、この後、どよめきの残る会場で僕がが話したわけなんですが、まぁ、授業のインパクトが強すぎましたよね(笑)手ごたえがない(笑)
さて、僕なのですが、教育実習について話させていただきました。
なぜ教育実習なのかというと、僕自身が現在の教育実習のあり方は問題であると考えていたからです。
朝早くから夜遅くまでいることが「教師の鑑」であるとされ、「休めず、食べられず、寝られず」の学校で2~4週間を過ごすのです。まさに、時間とコストを度外視して行われるのです。
そんな状態で、十分なパフォーマンスを発揮できますか?「学校の働き方改革」は実現できますか?
先日、文科省から、大学においても学校の働き方改革について教えるようにという通知が出ましたが、この実習においても、時間を意識して行われる必要があるのではないでしょうか。
また、「手書きの実習日誌」に意味はあるのか。など様々に問題提起をさせて頂きました。
これまで教育実習が問題として取り上げられるケースは少なかったと思います。
これで、教育実習に関する議論が活発化したら嬉しいです。
教育実習期間に、学生が
— Itsuki.N/dolce_mousa(音楽家/日本部活動学会理事) (@dolce_mousa) May 11, 2019
・ホテル暮らし
・シェアハウス
・賃貸契約
・マンスリー入居 etc......
大学もこうした自体を把握しているのでしょうか?
誰が、学生を守るのでしょうか?#ナラシカ
教育実習、食べれず眠れず4キロやせた #ナラシカ
— yuka@Teacher Aide (@yukan_TA) May 11, 2019
『教育実習では、忙しい先生がわざわざ時間を作って学生を担当する。』と大学の授業で強調されて説明されている。これだと学生側が、先生に本音を言える土壌を築きにくいのでは。。。#ナラシカ
— ほくまる✨ (@Cyclingloveee) May 11, 2019
などなど、問題はいろいろ出てきそうですね。生々しい記録もあります。
そもそも学ぶことが多すぎて、わたしたちが特に頑張るべき「教材研究」「実践授業」にはフラフラの体、睡眠不足の脳で挑むしかなかった。
— ナンダカナ (@cp_tututu) May 11, 2019
外遊び、クラブ、委員会活動にまで関わらせていただいて感謝してるんだけど、まーあ、詰め込みすぎじゃないかと思った。先生の出退勤時刻もヤバいはず。
だからといって、教育実習をなくすことはできません。良い実習にするにはどうすればよいのでしょうか。
環境を整えることで中身に集中できる。
— 河本 大地 Daichi Kohmoto (@daichizu) May 11, 2019
その意識はそれぞれの場で共有したいな。
教育実習については、大学の教職員がもっと実習生のおかれている環境を知らないと。
ただ、受け入れてくださる学校の方々や学生との距離感をどの程度にするのがよいのかが難しい…#ナラシカ
学校と実習生の二者関係だけで済む話ではありません。大学全体で話し合うべきことであるはずです。
#ナラシカ とTwitterで検索していただくと、議論の様相がわかると思います。ぜひ見てください。
第二部前半 分科会
休憩をはさみ、会場参加型企画を行いました。会場の皆さまが参加したいところを選ぶという形です。
ちなみに、「部活動」「部活動以外の学校の働き方改革」「教育実習」の三つのテーマを設定しました。
議論したことを模造紙にまとめて発表するという形でした。
ちなみにじんぺー君が発表しているグループは「部活動以外の学校の働き方改革」です。
他の所はこんな感じ。
・部活動以外の学校の働き方改革
・部活動
・教育実習
時間が延び延びになって、参加者の皆さまにはご迷惑をおかけしたところもありましたが、盛り上がった議論になったのではないかと思っています。
第二部後半 全体会
分科会の後は各グループの代表者と、僕、まつのによる討論を行いました。時間の都合上、短くなってしまっています。
参加者は、内田良先生、斉藤ひでみ先生、奈良教育大学から阪本さゆり先生(元校長)、附属小学校の現役の先生、そしてまつのの5人で行いました。
教育実習の話題が出ましたが、阪本先生や現職の先生からは「失敗してもいいんだよ」というお話がありました。また、「まぁ仕方ない」といって割り切らないといけないというお話も頂きました。
地域連携も話題に上がりましたが、土日に地域の行事がある場合には、そこへの参加を「申し訳ないと思いながら」お願いしていたと阪本先生はおっしゃっていました。他にも「地域連携」と聞くと、学校が地域に監視されているような感じがすると現職の先生がおっしゃっていました。
どこまでを学校で行うのか、まだまだ議論の必要がありそうです。
ちなみに、この全体会では #内田良京教 の時と同様、会場前方にTwitterの画面を映していました。#ナラシカ のツイートが流れる仕組みです。
前述しましたが、#ナラシカ のツイートはいまだ残っていますので、是非検索してみてください。
参加者の感想
冒頭にも述べましたが、たくさんのご参加を頂きました。少しご紹介します。
・長沼 豊先生(学習院大学・文学部 教育学科)
懇親会では色々なかたとお話しをさせていただきました。
— 長沼豊 (@naganuma55) May 11, 2019
教育実習については、学生さんの話を伺いました。他大学の学生の話を聴く機会はあまりないのでとても貴重でした。#ナラシカ
なんと長沼先生が来てくださいました!ありがとうございます!
・河本 大地先生(奈良教育大学・地理学)
今日この場に来るまでは、不満出し合い大会になるのは嫌だな…と思っていました。
— 河本 大地 Daichi Kohmoto (@daichizu) May 11, 2019
ただ、さまざまな場の実態を共有して、それぞれの立場・経験からこんなことができるかもと考えるのは大事!
面白かったし、またみなさんと話したい!#ナラシカ
一人ぼっちながら勇気を出してナラシカに参加😀
— shota (@DecaMan44so) May 11, 2019
本を読むにとどまっていた内田良先生、斉藤ひでみ先生の講演を聴かせていただくだけでなく、たくさんの方とお話できて1つ扉開いた感!
勇気を出さずとも「ゆるーく」参加できるような機会がたくさんできたらな〜と感じました#ナラシカ
『無関心は最大の敵』と恩師から教わった。小さな声を唱え続け、身近な周りから意識改革へとつなげたい。『自分が周りを変えるプレーヤーになる』この言葉は胸に響きました。#ナラシカ
— ほくまる✨ (@Cyclingloveee) May 11, 2019
本当にご参加ありがとうございました!
しかし、これで終わりではありません!これからもっと議論を広げていく必要があります。特に教育実習についてはまだまだ始まったばかりです。
ここで皆様にお知らせです。#ナラシカ を継続させます!
教育実習について、疑問に思ったこと、心に残ったことを#ナラシカでツイートしていただきたいのです。
教育実習改革は必ず学校の働き方改革に繋がります。
一緒に変えていきましょう!
かえるナラ 今シカない!
SHOWROOMのお知らせ (本日)
「奈良は遠くていけなかった」「仕事があった」「部活(以下略)」などで参加できなかった方へ朗報です!
本日5/17(金)21:00頃より、じんペー君がSHOWROOMを行います!
以下詳細
明日5月17日(金) 21時頃〜
— じんぺー@Teacher Aide (@hitsuwari5th) May 16, 2019
2回目のSHOWROOMしようと思います〜!
ほんとにゆるゆるやりますが、テーマはあった方がよいと思うので、 先週末の #ナラシカ の振り返りをしましょう〜
何のことか分からない方は#飛んでみてください〜😊
じんぺーのゆるゆるコーヒーブレーク https://t.co/sCiN7O1Tsm
ナラシカ終了後一週間経ってやっとブログを書いたかと思うと、めちゃくちゃ長くなりましたね(苦笑)
さて、明日(5/18)は沖縄支部「教師の『魅力』を考えるシンポジウムin琉大」があります。そちらもぜひお願いします!
内田良さんと斉藤ひでみさんを沖縄に召喚します。
— TeacherAide 沖縄 (@TA_Okinawan) March 16, 2019
このような機会は滅多ないです🙋♀️
現職教員と新聞記者の視点からの語りもなかなか聞けません
現場の先生方と”教員の労働面”について 本音で話せるチャンスです💁♀️💁♀️
大学生も教員方も参加どしどしお願いします🗣🗣#教師の魅力 #拡散規模 pic.twitter.com/ufnckqaw7P
以上、奈良支部長まつのがお送りしました~
ふにゃふにゃふにゃふにゃ。